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オーベルジュ AUBERGE とはなにか?

オーベルジュ AUBERGE とはなにか?

当館の屋号であるAUBERGE AZABUのオーベルジュとはどのような意味かご存知でしょうか?
ご存知の方はきっと美食家か健啖家に違いありません。
ただしこの言葉、街中で見かけることはなかなかありません。

・オーベルジュとホテルについて
このAUBERGEという言葉、フランス語で「宿泊施設を兼ね備えたレストラン」という意味です。
実際、本国フランスではオーベルジュは田舎に多くあり、シェフがその土地で仕入れた新鮮な食材を振る舞うレストランであり、加えて宿泊もできる施設です。そのため、ホテルというよりはレストランの側面が強く、宿泊もできると飲食店として認知されています。

・日本のオーベルジュ
日本でも、やはり都市部には少なく避暑地や保養地・リゾート地に多くあります。
レストランの元シェフがオーナーも兼ねている場合が多く、料理がメインの食事の場とホテルを兼ね備えた少しリッチな施設として扱われているようです。
ちなみに、日本初のオーベルジュは箱根「オーベルジュ オー・ミラドー」、オーナーシェフ勝又登氏が手がけています。
また、時折、日本では宿泊施設のないレストランでもこの語彙が使用されている場合があります。
オーベルジュとは、美味しく食べて、楽しく飲んで、その場でぐっすり眠れる(帰宅する必要がない!)場所です。

・オーベルジュでの服装
時々お客様に尋ねられることがありますが、当館の場合は特に規定はありません。
お食事の場は、普段着で来ていただけるカジュアルなビストロです。
ただし、旅館では浴衣姿で館内では行動や大広間で食事ができますが、オーベルジュで部屋に備えてあるパジャマを着て館内で行動やビストロでお食事するということは、他にもお客様がおりますので、控えた方がよろしいかもしれません。

・オーベルジュ麻布について
そして当館オーベルジュ麻布ですが、京都の中心街・洛中に2018年にオープンしました。
オーナーは20年間フランスのパリで和食レストランを経営しており、 その店のお客様から「日本に行って直接日本を肌で感じたい」と言われたことが契機となり、食事をして宿泊もできる当館を設立しました。
ただし、当館で提供する料理はフレンチビストロ料理です。
ご宿泊される日本の方には、京都でフランスを感じていただけるよう、また海外の方には数日間の滞在中にヨーロッパを感じていただけるような料理を提供しています。
また、ご宿泊にならずとも当館でお食事していただくことはもちろん可能です。そもそもレストランですから。

当館のビストロは、厳選したフランスの有名作り手のワインやオーナーこだわりの希少ワインなど取り扱い、シェフがパリからの食材や日本の各地から選りすぐりの産地直送食材を使って調理するフレンチビストロです。
どうぞ京都で体験できるパリをご賞味ください。

次回はこの「ビストロ」とは何か、をお伝えしたいと思います。

文:番頭
パリ留学時に本店Restaurant AZABUにアルバイトとして勤務。
日本帰国後は違う職業につくも、2019年秋に復職し現在に至る。
ワインとコーヒーとチョコレートが好き。

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